KEIこんにちは!KEIです。



2026年春から深刻化しているエンジンオイルの品薄・価格高騰。
バイクライダーとして今知っておくべき情報をまとめました。
「いつも使っているオイルが売り切れていた」
「先月より値段が跳ね上がっていた」
そんな経験をしたライダーが急増しています。
原因はイランをめぐる中東情勢の悪化。遠い国の話のように感じるかもしれませんが、今まさにバイクのガレージにあるオイル缶1本1本に影響が及んでいるのが現実です。
今回は、イラン情勢がバイク用エンジンオイルにどう影響しているのか、今ライダーがとるべき対策を解説します。


何が起きているのか?
2026年2月末、米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始。
これを受けてホルムズ海峡が事実上封鎖される状態となり、中東産原油・石油化学品の供給が大幅に滞り始めました。
さらに3月にはカタールの世界最大級のGTL(ガス・トゥ・リキッド)施設がミサイルの直撃を受けて甚大な損害を被り、ベースオイルをはじめとする石油精製品の供給量が急減。
IEAはこの状況を「歴史上最大のエネルギー安全保障脅威」と評しています。



過去にもイラン・イラク戦争やクウェート侵攻のような中東危機はありました。
しかし今回は中東産油量の約30%が停止する可能性があると言われており、過去の危機とは比べ物にならない規模です。
なぜエンジンオイルが不足するのか
「原油不足はわかるけど、なぜオイルまで?」と思う方も多いかもしれません。
エンジンオイルへの影響には大きく3つの経路があります。
1. ベースオイルの原料が中東依存
エンジンオイルの約80%を占めるベースオイルは、その多くを中東の巨大製油所に依存しています。
また、添加剤の原料となるナフサも日本は約73%を中東からの輸入に頼っており、供給が滞ることで「特定の成分が1つ足りないだけでオイルが1缶も作れない」状態が起き始めています。
2. 物流コストの急騰
欧州からアジアへ向かう船舶は通常スエズ運河を通りますが、紅海周辺の不安定化とイラン情勢の連動により、アフリカ南端の喜望峰を回るルートへの変更を余儀なくされています。
これにより輸送日数はプラス2週間〜1ヶ月、運賃は3倍以上に跳ね上がっています。
3. 容器・包材の不足
エンジンオイルを入れるポリ容器の原料もナフサ由来です。
ベースオイルや添加剤が確保できても、容器がなければ出荷できないという事態も起きており、流通の目詰まりが複合的に発生しています。
バイクへの具体的な影響
価格高騰
オイルメーカー各社は4〜5月に続き、夏にも再度の値上げを実施する可能性が高い状況です。
通常であれば価格改定の1ヶ月以上前に案内が来ますが、現在は「通知が来て即日改定」「価格は後で連絡」という異常事態が続いています。
品薄・欠品
ホームセンターやカー用品店でいつも見かけていた定番オイルが棚から消えるケースが増えています。
特定の銘柄・粘度が長期欠品となり、代替品を探しているライダーも少なくありません。
粗悪品のリスク
品薄期の市場には低品質なベースオイルを混ぜた粗悪品が安価で出回るリスクも高まります。
こういう時期こそ、信頼できるメーカー・販売店からの購入と規格(JASO MA/MA2)の確認が重要です。



「安いから」と見慣れないブランドのオイルを選ぶと、愛車のエンジンを傷めるリスクがあります。品薄だからこそ、規格と信頼性を最優先にしましょう。
今ライダーがとるべき対策
1. いつも使っているオイルを適量確保しておく
品薄が続く今、信頼しているオイルが店頭にある間に確保しておくことは合理的な選択です。ただし、大量買い占めは流通をさらに混乱させる原因になります。自分のバイクの次回交換分+α程度にとどめましょう。オイルには使用期限(未開封で概ね3〜5年)もあります。
2. 交換サイクルを守り、エンジンに無理をさせない
オイルが手に入りにくいからといって、交換を先延ばしにするのは本末転倒です。劣化したオイルを使い続ける方がエンジンへのダメージが大きく、修理費用は交換費用の比ではありません。交換サイクルは必ず守りましょう。
3. 信頼できる代替銘柄を把握しておく
いつものオイルが手に入らない事態に備えて、同じ粘度・JASO MA/MA2規格を満たす代替銘柄を1〜2つ把握しておくと安心です。
バイクショップや用品店のスタッフに相談するのが確実です。
4. オイル交換をバイクショップに依頼している場合は早めに予約
ショップ側も仕入れが不安定な状況です。
「次回交換時に在庫がない」という事態を避けるため、次回交換の時期が近づいたら早めに連絡・予約を入れておくことをおすすめします。
5. 今の在庫状況・価格を把握しておく
オイルの価格は今後も変動が続く見通しです。
価格のピークは夏〜秋頃と予測されており、冬以降に落ち着く可能性もあると言われています。
Amazon・楽天などECサイトの在庫状況と価格は定期的にチェックしておくと良いでしょう。



こういった状況では「パニック買い」が一番よくないです。
冷静に、必要な量だけを適切なタイミングで確保するのが賢い対処法です。
今後の見通し
現時点では、製油業界各社は前年同水準の生産量を何とか維持しているとの情報もあります。
ただし価格面では、2026年第3四半期(7〜9月)のベースオイル価格がさらに上昇する見通しで、夏頃に価格がピークを迎え、冬以降に徐々に落ち着くという予測が業界内では多く出ています。
ただし中東情勢は依然として流動的であり、状況によっては長期化・深刻化するリスクもゼロではありません。
引き続き情報を追っていく必要があります。
よくあるQ&A
Q. 今すぐオイル交換できないと壊れる?
A. 交換時期が少し前後する程度であれば即座に壊れることはありませんが、大幅な先延ばしはエンジン内部の摩耗・劣化につながります。できるだけ早めに対処しましょう。
Q. いつものオイルが売り切れ。代替品はどう選ぶ?
A. 車両指定の粘度(例:10W-40)とJASO MA/MA2規格を満たしていることを最低条件に選びましょう。信頼できるメーカーの製品であれば、銘柄が変わってもエンジンへのダメージは最小限に抑えられます。
Q. 安くなったオイルは大丈夫?
A. 規格(JASO MA/MA2)と粘度が正しければ品質は担保されているはずですが、極端に安い出所不明のオイルには注意が必要です。粗悪品が市場に出回るリスクがある今だからこそ、信頼できる販売店・メーカーから購入することが重要です。
Q. いつになれば元の価格・在庫量に戻る?
A. 中東情勢次第のため断言できませんが、業界内では2026年冬頃から徐々に落ち着くという見方が多いです。ただし情勢が長引けばさらに遅れる可能性もあります。
まとめ|冷静に、でも備えは怠らず
イラン情勢によるエンジンオイルの品薄・価格高騰は、バイクライダーにとっても無視できない問題です。
- 中東依存のベースオイル・添加剤・容器がそれぞれ供給不足に陥っている
- 価格は夏〜秋にかけてピークを迎える見通しで、早めの確保が賢明
- 大量買い占めはせず、必要量の確保にとどめる
- 交換サイクルを守ることが何よりのエンジン保護になる
- 代替銘柄はJASO MA/MA2規格と粘度を基準に信頼できる製品を選ぶ
愛車のエンジンを守るためにも、冷静に情報を収集しながら、必要な備えをしておくことが大切です。
当ブログでも引き続き最新情報をお届けしていきます。



「遠い国の話」が気づけば自分のガレージに直撃してくる。これが今の時代のリアルですね。できることから備えていきましょう!





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