
こんにちは!KEIです。



みなさんはバイクの日常メンテナンスを行っていますか?
中でも、チェーンメンテナンスは、愛車の健康を保つ上で非常に重要なんです。
バイクにとってチェーンは「動力を後輪に伝える重要パーツ」です。
定期的なメンテナンスを怠ると、走行中に異音が発生したり、最悪の場合チェーンが外れるなどの重大なトラブルに繋がることもあります。
今回は、初心者でも簡単にできるチェーンメンテの手順、必要な道具、そして理想的な頻度について解説します。
快適で安全なバイクライフのためにも、この記事でチェーンメンテの基本をしっかり押さえておきましょう。
チェーンメンテナンスが必要な理由
バイクのチェーンは、走行中に常に摩擦・張力・汚れといったストレスを感じています。
では、なぜチェーンメンテがそんなにも重要なのでしょうか?
主な理由は次の5つです。
- チェーンの寿命を延ばす
- 加速や走行性能を維持する
- 騒音や振動を軽減する
- 燃費を改善する
- 最悪の“チェーン外れ”や“切れ”を防ぐ
たとえば、走行中にチェーンが外れると後輪のロックやエンジン破損にもつながる危険性があります。
安全性と快適性の両面から、チェーンメンテは非常に重要なのです。
また、メンテナンスの有無でもチェーンの寿命は大きく変わります。
適切なメンテをすれば20,000〜30,000km以上使用可能ですが、放置すると10,000km未満で交換が必要になることも。



チェーンに限らずですが、日々のメンテナンスがバイクの寿命を延ばすことになります。


チェーンメンテに必要な道具一覧
チェーン清掃と注油に使うアイテムは以下のとおりです。
1. チェーンクリーナー
- 専用の洗浄スプレー。頑固な油汚れ・砂・金属粉を除去します。
- Oリング付きチェーンに対応したものを選びましょう。
- 柔らかい成分で素材を傷めない設計のものが安心です。



一口にチェーンクリーナーと言っても種類は様々。
特にOリング付きチェーンに対応した製品を選びましょう。
強力すぎる洗浄液はOリングを傷める可能性があるので、素材に優しいタイプを選ぶのがおすすめです。
2. チェーンブラシ(3面ブラシ)
- U字型や3面構造でチェーンを包み込むように洗える専用ブラシ。
- ブラシの硬さにも種類があり、柔らかめは初心者向け、硬めは頑固な汚れ用。



チェーンの形状に合わせて、U字型や3面構造の専用ブラシが断然便利。
効率よく汚れをかき出せるので、作業時間も短縮できますよ。
3. パーツクリーナー(補助用)
- チェーン以外のパーツや、スイングアーム、スプロケット周辺の脱脂・洗浄に使用。
- 無臭タイプや速乾性タイプもあり、用途によって使い分けできます。
4. チェーンルブ(チェーンオイル)
- 洗浄後の潤滑と防錆に必須。
- ウェットタイプ:雨天走行や長距離に強く、粘度が高め
- ドライタイプ:汚れが付きにくく、街乗り中心向け



ウェットタイプは雨天走行や長距離ツーリング向けで、粘度が高く飛び散りにくいのが特徴。
一方、ドライタイプは汚れが付きにくく、街乗り中心の方におすすめです。自分の使い方に合わせて選びましょう。
5. ウエス・ペーパータオル
- 使い捨て可能な布で清掃・拭き取りに使います。
- マイクロファイバークロスを併用すると、仕上がりが美しくなります。



使い捨て可能な布なら何でもOKですが、最後に拭き取りでマイクロファイバークロスを使うと、仕上がりが格段に美しくなりますよ。
6. メンテナンススタンド(リア用)
- 後輪を浮かせてタイヤを回転させるための必需品。
- フックボルト対応型(V受け)とスイングアームに対応するL受け型があります。
7. 手袋・養生シート
- 洗浄液やチェーンオイルが皮膚に付着するのを防止。
- 作業スペースに段ボールや新聞紙を敷いておくと後片付けが楽です。



油汚れは服や地面につくと落ちにくいので、手袋と養生シートは必須!
特に地面に段ボールや新聞紙を敷いておかないと、後片付けが本当に大変なことになりますよ…(実体験)。
チェーンメンテナンスの基本手順
バイクを安定した場所に置き、リアスタンドで後輪を浮かせる
まずは安全第一。
バイクがぐらつかないよう、しっかり安定した場所で作業を始めましょう。
リアスタンドで後輪を浮かせると、チェーンを回しながら作業できて格段にラクになりますよ。
チェーン全体にチェーンクリーナーをたっぷり吹きかける
チェーンの汚れ具合にもよりますが、ケチらずたっぷりとクリーナーを吹きかけましょう。
特に、チェーンの内側(スプロケットと接触する側)からかけると、汚れが溜まりやすい部分にしっかり浸透し、洗浄効果が高まります。
3面ブラシでチェーンをゴシゴシとこすり洗いする
専用の3面ブラシを使って、チェーンのコマひとつひとつを丁寧に磨いていきます。
このとき、ブラシを回転方向と逆に強くこすりすぎないように注意してくださいね。
やさしく、しかし確実に汚れをかき出すイメージです。
パーツクリーナーやウエスでクリーナーと汚れを拭き取る
ある程度汚れが浮いてきたら、パーツクリーナーを吹き付けながら、ウエスやペーパータオルで汚れとクリーナーをしっかりと拭き取ります。
一回で落ちきらない頑固な汚れは、もう一度クリーナーをスプレーして繰り返すと効果的ですよ。
チェーンが乾いたらチェーンルブをスプレーする
チェーンが完全に乾いたことを確認してから、新しいチェーンルブをスプレーします。
ここでもポイントは、チェーンの内側(スプロケット側)から吹きかけること。
こうすることで、遠心力で外側にルブが広がりやすくなり、チェーン全体にしっかり潤滑油が行き渡ります。
余分なルブをウエスで軽く拭き取る
ルブを吹き付けたら、最後に乾いたウエスで余分なルブを軽く拭き取ります。
この「一手間」が本当に重要!
これを怠ると、走行中にルブが飛び散ってホイールやタイヤがベタベタに汚れてしまうので、忘れずにやっておきましょう。
チェーンメンテの理想的な頻度
「じゃあ、どれくらいのペースでメンテすればいいの?」って思いますよね。
基本の目安はありますが、実は走り方や保管状況によって変わってくるんです。
基本の目安は「1,000kmごと」
一般的なチェーンメーカーが推奨しているのが、約1,000km走行ごとの清掃と注油です。
ツーリング好きなら月に1~2回、通勤メインの方でも2~3ヶ月に一度はやっておきたいところ。
特に、雨の中を走ったり、砂利道(ダート)を走行した後は、チェーンに汚れや水分が溜まりやすいので、できるだけ早くメンテナンスしてあげるのが理想ですよ。
季節や保管状況で頻度を調整しよう
バイクの置かれている環境も、メンテナンス頻度を左右する大切な要素です。
- 梅雨時期や冬季:湿気が多かったり、路面に融雪剤が撒かれたりする時期は、サビが発生しやすくなります。いつもよりこまめにチェーンの状態をチェックして、必要であれば早めにメンテしてあげましょう。
- ガレージ保管と青空駐車:屋根のあるガレージで保管しているバイクと、雨風にさらされる青空駐車のバイクでは、チェーンの劣化具合が大きく異なります。青空駐車のバイクは、より頻繁なメンテナンスが必要になることを覚えておいてくださいね。
「そろそろかな?」は目視点検で判断!
走行距離だけにとらわれず、日頃からチェーンの状態を「目で見て」「耳で聞いて」「体で感じて」判断することも大切です。
- チェーンが黒ずんで見える、砂や泥が付着している:明らかに汚れているサイン。
- 「キュルキュル」「シャラシャラ」といった異音がする:チェーンオイルが切れていたり、汚れが原因でスムーズに動いていない証拠です。
- 「最近、走りが重いな」「加速が鈍くなった気がする」:チェーンの抵抗が増えている可能性があります。
これらのサインに気づいたら、「ああ、そろそろメンテしてあげないと!」と思ってあげてくださいね。
愛車からのSOSを見逃さないようにしましょう!
よくある失敗と注意点
- Oリング非対応のクリーナー使用でチェーンが劣化
- 注油のしすぎでホイールにオイルが飛び散り、汚れる
- チェーンの張り具合を無視して清掃だけで済ませてしまう
- 洗浄後すぐに乗ってしまい、オイルが浸透する前に飛散する
- リアスタンドなしで不安定な状態で作業してバイクが倒れた
汚れるだけであればまだ大丈夫ですが、バイクを倒してしまうと心のダメージも非常に大きいです。
安全に効率よく作業するには、道具の選び方と作業の安全性がカギになります。
おすすめのチェーンメンテセット
初心者に便利な「メンテナンスセット」も販売されています。
まとめてチェーンメンテに必要な道具が揃うので、「何を買えばいいかがわからない!」といった方はまずこれを購入しておくと安心ですね!
- チェーンクリーナー+ルブ+ブラシの3点セット
- 初回限定キットで手頃な価格のものもあり



バイク用品店などに行くと初回価格や期間限定価格で安く売っている場合もあるので、要チェックです!
まとめ|チェーンメンテでバイクライフを快適に!
バイクのチェーンメンテは、慣れてしまえば10〜15分程度で完了する作業です。
それでいて、走行性能はもちろんのこと、大事な愛車の寿命を延ばす上でも大切なメンテナンスです。
- 必要な道具を揃えておけば、ガレージや駐車場で簡単にできる
- 頻度は1,000kmが目安。状況に応じて調整
- 汚れの蓄積やサビを防ぐことで、バイク全体のコンディションも良好に保てる
これからバイクの日常点検を始めたい方、今までショップやディーラー任せだった方も、ぜひ自分でチェーンメンテナンスにチャレンジしてみてください!
自分でメンテナンスを行うことでより愛車への愛情が湧いてくると思います!
愛車の寿命を延ばし、走りの質を向上させる一石二鳥なチェーンメンテ、ぜひチャレンジしてみてください!


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